3月11日(土)第2部の合唱演奏曲で、唯一決まっていなかったブラームス「ドイツ・レクイエム」の全7曲の中の一曲を、第4曲Wie lieblich sind deine Wohnungen,に決定しました。
ちなみに、このような曲調と歌詞。
第4曲
詩篇84章「なんと愛しいことでしょう、あなたの住まいは」による、心安らぐ舞曲です。曲は下降する木管の序奏を受け、合唱がその反対の動きを歌って始まりますいずれもSelig動機の変奏であることがすぐに分かるでしょう)。
全体を通じて速度も拍子も一定ですが、音楽は“適度に動きをもって”刻々と表情を変えてゆきます。「あなたを常に讃えるひと」の部分で二重フガートが用いられたり、同じ詩の繰り返しに異なる旋律があてられたりと、短いながら多様な要素を持っています。
Wie lieblich sind deine Wohnungen, なんと愛しいことでしょう、あなたの住まいは、
Herr Zebaoth ! 万軍の主よ!
Meine Seele verlanget und sehnet sich わたしの魂は切に求め憧れます
nach den Vorhöfen des Herrn; 主の前庭を;
mein Leib und Seele freuen sich わたしの身そして魂は喜びを覚えます
in dem lebendigen Gott. 生ける神の前にあって。
Wohl denen, die in deinem Hause wohnen, 幸いなるひとよ、あなたの家に住むひと、
die loben dich immerdar. あなたを常に讃えるひと。
そして、カラヤンの動画。37分40秒から43分04秒まで、6分足らずの、美しい曲です。
1978年3月22日 ザルツブルグ祝祭大劇場
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
ジョセ・ヴァン・ダム(Bs)
ヘルムート・フロシャウアー(合唱指揮)